大野城市議会議員 ながとし恭子 通信 2025年夏号
暑い! 暑い! 暑~い! 地球温暖化。気候危機。人が亡くなるほどの暑さ。昔の夏休みの思い出は、朝のラジオ体操と高校野球のテレビ観戦とプールと昼寝。家にも車にもエアコンなど無かったけど、熱中症という言葉は知りませんでした。今は暑すぎて農作物にも影響が出ています。なんとしてでも地球の温暖化を止めなければ、子どもたちの未来が心配です。
戦後80年。戦争の体験者が少なくなり、記憶が継承されなくなり、戦争がテレビやネットの画面のだけになって、死の恐怖も家族を失う悲しみも、血の匂いも、爆撃の衝撃も感じられず、戦争の悲惨さが忘れられ、日本に戦争が忍び寄っている気がします。このままで日本の子どもたちは飢えずに平和に暮らせるでしょうか?
私たちの暮らしは世界とつながっています。日本の平和と安全は世界とつながっています。そして、地方の政治も国の政治と他国とつながっています。大野城市だけを見て大野城市のことだけ考えていては安心して暮らすことはできません。
歴史を正しく認識し、広い視野で世の中を見て、人の暮らしを考える必要があると痛切に感じています。
おこめ券 1億4200万円
議会最終日に65 歳以上の高齢者全員に4,400 円相当のおこめ券を配布する追加議案が提出された。最終日! 議会軽視だ! そのことも問題ですが、内容に納得できませんでした。
物価高騰対策と年金生活者の健康維持を目的とするとの説明を受けましたが、65 歳以上なら市長も議員も対象です。
必要なところに重点的に配らないと、焼け石に水になってしまいます。急きょ反対討論をしました。
国は5月下旬に物価高騰対策として閣議決定で予備費1,000 億円の交付を決め、その施策のメニューにおこめ券の配布があったようです。国から3,716 万円の交付が内示され、市の約1億円を足した1億4,200万円もの補正予算が可決されました。
おこめ券は食べ盛りの子どもや生活困窮者に絞って配布してほしかったです。
(65 歳以上の方、送付先変更、代理受領、辞退も可能です。決して無駄にしないようにしてください。)
再審法改正の請願と意見書
福岡県弁護士会から出された再審法改正を求める請願を全会一致で採択し、国に意見書を出しました。
再審法には再審決定の期限の定めがなく、証拠開示の規定もなく、検察官から再審に対する不服申し立てもできることになっていて、無実の人がえん罪を晴らすのにとんでもない時間がかかり、再審請求の途中で亡くなった人もいます。
政府だって検察だって過ちを犯します。最近では大川原化工機事件がえん罪と認められました。万が一間違いがあったら速やかに謝罪しやり直すしかありません。
しかし、請願や自治体からの意見書が出されたにもかかわらず、再審法改正案は国会で継続審議となってしまいました。
(国の間違いと言えば、6月27日に、2013 ~ 2015 年の生活保護費の大幅引き下げは違法だとする最高裁判決が出ました。嬉しかったです。生活保護の給付水準切り下げを盛り込んだ政党の選挙公約に政府が従った顛末です。今後の被害回復を見守る必要があります。)
核兵器禁止条約オブザーバー参加を求める請願不採択
核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を求める意見書の提出を要請する請願が出され、私も紹介議員になりましたが、残念ながら不採択となりました。
9月議会に別の団体から同様の請願が出される予定なので、ぜひ採択して大野城市議会として意見書を出せたらと思います。
一般質問 <職員の職場環境改善に向けて>
令和7年第4回6月定例会(4日目)③永利恭子
3月31日に大野城市ハラスメント事案に関する第三者調査委員会の調査報告書が市長に提出されました。その中で、副市長3件、部長1件、課長1件のパワーハラスメント(いわゆるパワハラ)が認定されました。
けれども、市の職員の閉塞感や病気休暇休職者が多い状況は、5件のパワハラだけが問題ではないと考え質問しました。
ぜひ、一般質問を視聴してください。他の議員は中学校の選択制給食と無償化の問題などについて質問しています
ハラスメント問題の経過
(昨年) 6月議会 |
副市長の再任議案提出 パワハラの疑いがあったため質疑を行い再任に反対したが、反対8賛成11で再任された。 |
6月下旬 | 再任に賛成した議員を中心に15 人の議員が「ハラスメント防止並びに大野城市職員の働き方に関する要望書」を市長に提出 |
8月30日 | 市はハラスメント事案に関する第三者調査委員会設置要綱を制定 |
9月2日 | 議会で300万円の第三者調査委員会予算可決 |
9月6日 | 福岡県弁護士から弁護士3名推薦 |
10月24日 | 第三者調査委員会設置 アンケートとヒアリングが行われた |
(本年) 3月31日 |
調査報告書が提出された 第三者調査委員会は副市長3件、部長1件、課長1件のパワハラを認定 |
3月31日 | 当該部長退職 |
4月30日 | 副市長退任 |
6月1日付 | 当該課長減給10 分の1、3か月の懲戒処分 |
今後、ハラスメント防止条例制定に向けて市民参加のワークショップが開催される予定です。
議員提案 副市長を2人以内に??
議会最終日に市議会議員から副市長を1人から2人以内にする条例改正の議案が出されました。市の重要な施策を適切かつ着実に推進していくためだそうです。
しかし、そもそも市の組織や定数は執行部が要請すべきこと。そして、副市長1人年間1,000万円以上もの報酬が必要なこと、2人になると役割分担や決裁がかえって複雑になること、様々な問題が考えられるため反対しました。
特殊な地域課題があるとか、市長の補佐役が1人では足りないなど特別な事情がない限り、人口10万人ほどの自治体に副市長は1人でよいと思います。
2025年市長選挙について
5/26 | 現市長が次の市長選不出馬を表明 |
5/29 | 伊藤教育長が市長選出馬を表明 |
6/20 | 議会最終日- 伊藤教育長退任 |
8/31 | 告示 |
9/7 | 投開票 |
市長選挙:2025年9月7日投票日
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最近読んだ本のご紹介

安全な食を全ての子どもたちに!
発達障害と診断される子どもが10 年で約7倍に増加しています。WHOは農薬が脳発達に悪影響を及ぼすことを警告していて、自分や子どもに出なくても孫やひ孫に影響する可能性があります。給食の食材からも残留農薬が検出されています。
PHOTOGRAPH
1962年 筑紫野市出身 / 1981年 福岡県立筑紫丘高校卒業 / 1986年 九州大学法学部卒業
1986年 福岡県庁入庁 総務部管財課 出納事務局総務課 嘉穂福祉事務所 総務部人事課勤務
1998年3月 福岡県庁退職
2010年~2017年 福岡市就労自立支援センター勤務(NPO法人福岡すまいの会)
2017年~2019年 公益社団法人福岡県保育協会勤務