市政報告 2024.9月 WEB版

困っている人を しっかり支える あたたかい町を 共に作ろう!

大野城市議会議員 ながとし恭子 通信 2024年9月号

民主主義とは何か?
「民主主義には虚偽がある。しかし、一度掲げた旗を裏からこそこそと降ろさせてはいけない。」
これは大学の恩師の言葉で、私は今でもこの言葉の意味を考え続けています。民主主義は全て正しいわけではないが、一度理想として、ルールとして掲げたならば、それを国民にわからないような形でこっそり変えさせてはいけない、そのような意味ではないかと思います。
今わが国には「形だけ民主主義」がまん延している気がします。選挙もある。一応言論の自由もある。でも議論が
ない。民意が反映されていない。生活の場で安心して政治の話ができない。
生活は政治。税金をどう集めてどう使うかを話し合って決める、それが民主主義の始まりです。前回の通信で、民主主義イコール多数決ではない! と書きました。少数者の意見を尊重するのも民主主義の大切な役割だと思います。
10月に行われた衆院選で国会議員の構成が変わりました。国会でしっかり国民のための議論が行われることを望みます。市議会においても。

9月議会の報告

一般質問

令和6年第4回9月定例会(4日目)①永利恭子

令和6年第4回9月定例会(4日目)①永利恭子

中学生のお昼ごはん

  全国的に業者弁当を利用するかどうか選ぶ選択制から全員制に移行するところが増えています。福岡県内の中学校において、昨年度以降、新たに選択制を採用した自治体はありません。
選択制向上委員会がありますが、これは現行制度の魅力向上をはかるためで、中学生の食について考えたり今後昼食をどうしていくかを検討する場ではなく、目的が限定された委員会であると確認するためにこの質問を行いました。
中学校の全員制給食が実現しないのは、お金が無いからではありません。やらない理由ではなく実現する方法を考えていくべきです。
今後も全員制給食の実現と小中学校の給食無償化を求めていきます。

パワハラ問題

副市長も市長も市役所内にパワハラは無いとの認識で、まるでひとごと。ご自身の言動を省みる気配は感じられません。
相談窓口に昨年の10月以降計8件の相談が寄せられましたが1件もハラスメントに認定されていません。ハラスメントだと思って相談してたのになぜ認定されないのか? 係長級の相談員が一人で対応するのは無理があると思います。
本年度の相談はまだ1件だけ。どうせ認定されないとあきらめてしまったのかもしれません。
第三者調査委員会が設置され、委員会が主体的に調査するそうです。今年度の予算は300万円。しかし、事務局は執行部内に置かれますし、本当に実態に迫れるのか? 退職した職員や非正規職員へのアンケートや聞き取りは?
(追記)10月24日、市民の不安解消とハラスメント対策の更なる推進を目的として、弁護士3名に委嘱状が交付されました。

委員長 髙木 士郎 (九州合同法律事務所)
委 員 田坂  幸 (古賀・花島・桑野法律事務所)
委 員 山田 裕二 (福岡セントラル法律事務所)


マイナ保険証一本化

総務政策委員会関連

  国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に反対しました。12 月2日から現行の保険証を廃止することが前提で、私はマイナ保険証一本化自体に反対だからです。
でも安心してください。12 月2日になっても今持っている保険証を使えますし、有効期限がきても代わりに資格確認証が送られてきます。マイナ保険証がなくても保険料を払っていれば保険資格は無くならないし、運転免許証のように免許不携帯で罰せられることもありません。

市庁舎の増築

  国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に反対しました。12 月2日から現行の保険証を廃止することが前提で、私はマイナ保険証一本化自体に反対だからです。
でも安心してください。12 月2日になっても今持っている保険証を使えますし、有効期限がきても代わりに資格確認証が送られてきます。マイナ保険証がなくても保険料を払っていれば保険資格は無くならないし、運転免許証のように免許不携帯で罰せられることもありません。

1階………まどかフロアの拡充スペース
(災害時はり災証明の発行等を行う)
2階………危機管理部 オペレーションルーム
3階………災害対策本部 関係機関控室 記者会見室
4階………ネットワーク等整備室 災害対応職員休憩室

  なぜ今か。先にやるべきことがあるのではないか? 災害の想定(地震か豪雨か、河川や池の溢水か、がけ崩れか)が抽象的すぎるのではないか? 警固断層に近いその場所でいいのか? 地震の揺れに対応できても地割れに対応できるのか?
「防災」と称すれば市民の了解を得られやすいと思いますが、「安心感」だけではだめ。災害の想定はもっと具体的でないと役に立ちません。
10月に岩手県の被災地を視察し、想定外のことが起きることも想定するくらいでないといけないと思いました。道路の寸断もあり得ます。周辺自治体との連携も求められます。
3月に概算事業費約21億円と説明を受けましたが、資材や人件費など建設費は高騰しており、機械設備等の費用を入れるともっと費用がかかると思います。
通常の執務室が狭く会議室も減っているようなので、平時にも活用できるのならやむを得ないとも思いますが、もっと市民を巻き込んだ幅広い議論が必要です。国の予算がつくとしても、全て私たち国民市民が納めた税金であることを忘れてはいけないと思います。
数十億円は巨額でピンときませんね。(ちなみに、西鉄高架下等の広場・公園4か所、駐輪場6か所、2階建2 棟多目的施設約1,000 ㎡、大屋根約1,160 ㎡、歩行者用シェルター約839m、遊歩道約658mなどの設計施工は約31億円。国の交付金を活用したうえ、更なる削減に努めるそうです。)


補正予算

ワクチン接種による健康被害

   新型コロナワクチン接種による健康被害(70 代男性死亡)が認定され、死亡一時金等の給付金約4,400 万円が追加されました。(全額国庫負担でまかなわれます。)


決算委員会

   本市の財政運営は概ね健全とのことです。 ただ、約360 億円だったR2以後、一般会計全体が400億円台に膨らんでいることが気になります。新型コロナも収束し税収などが増えていますが、人件費など歳出も増えています。物価や賃金が上がれば所得税収は自然に増えます。消費税収も。


令和5年 一般会計歳入歳出決算

*詳しくは11/15 広報大野城No.1343 をご覧ください


ながとし恭子 Profile 詳細はこちらで
1962年 筑紫野市出身 / 1981年 福岡県立筑紫丘高校卒業 / 1986年 九州大学法学部卒業
1986年 福岡県庁入庁 総務部管財課 出納事務局総務課 嘉穂福祉事務所 総務部人事課勤務
1998年3月 福岡県庁退職
2010年~2017年 福岡市就労自立支援センター勤務(NPO法人福岡すまいの会)
2017年~2019年 公益社団法人福岡県保育協会勤務

ながとし恭子 通信 2024年9月号(PDF)


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